「無名」に続き、沢木 耕太郎氏の作品を。
この本は、タイトルの通り「男と女」をテーマとした作品数点が納められた作品集。
その中でも、最も象徴的なのが、火宅の人−作家・壇一雄氏の生き方を描いた「壇」。愛人と妻との間で揺れ動いていた壇一雄の日々を、檀氏の奥様へのインタビューを基に書いている訳ですからね。
まさに、男と女の複雑な感情がひしひしと伝わってきます。
但し、別にドロドロしてる訳ではなく、不思議と暖かい感じなんですよね。浮気はしていても、根底には、夫婦の深い愛情があるというか何と言うか‥
う〜ん、男と女って不思議。
『狂気の桜』のヒキタクニオ氏の娯楽小説(帯にそう書いてある)「鳶がクルリと」。
小説家にして、イラストレーター券マルチメディアプロデューサー‥いや、マルチメディアデザイナーだったかな?
ヒキタクニオという人は、なかなか不思議な経歴ですね。
さすがにご自身のHPのデザインも凝ってます。

で、「鳶がクルリと」ですが、大手企業を辞めてしまったキナコが、母親の策略で鳶の会社に就職して‥というお話。
この会社の名前が、「日本晴れ」というのがイイですね。

登場人物もなかなか個性的で面白いんだけど、主人公のキナコさんにあまり魅力が感じられないというのが残念っ!!!
今や大学教授となってしまった元・広告クリエーター佐藤雅彦氏の「日本のスイッチ」。

簡単に言えば、モバイルを使った2択式アンケートの結果をまとめただけなんですけど、かなり面白いっ!
「松井の試合を見た後、ヤンキースの勝敗を? 覚えているor覚えていない」等など、アンケートの項目が、とにかくユニーク。
いわゆる「世論調査」では解らない本音がみえてきます。

アンケート調査って、こういう使い方もあるんだなぁ‥と感嘆。

「日本のスイッチ」というタイトルも絶妙ですね。

リアルワールド

2004年10月10日 読書
女子高校生作家シリーズの後は、大人が書いた女子高校生。

ということで、続きは、また後で。

UNTITLED

2004年10月9日 読書
引き続き岡崎京子です。

続きは、また後で。
何故か涙が出そうになる1冊でした。

原作は、ボリス・ヴィアン(小説家、かつ、詩人・劇作家・ジャズトランペット奏者!)が1940年代に発表した「日々の泡」。
(「うたかた」って、「泡沫」なんだね。漢字って深いなぁ‥)

原作を読んだことはないけれど、この「うたかたの日々」は、ほぼ原作に沿ったストーリーになっているらしい。
コランとクロエの二人を包むシナモン・シュガーの香りのする雲、肺に巣食う睡蓮の花。
夢と現実が交差する世界や、華やかではかない美しさは、岡崎京子さん自身の世界とかなり共鳴する部分が多いのでは‥

利重剛監督が、ともさかりえ・永瀬正敏の主演で映画化してるらしいので、これも観てみようかな。
この間読んだ「MADE IN HEAVEN―kazemichi」と対の1冊。

‥とは言え、この2冊は、全く同じ時間を描いている訳ではなく、「MADE IN HEAVEN―Juri」は、「kazemichi」のその後のストーリー。「kazemichi」では語られなかった部分の謎解きも含まれているので、2冊読んでこそストーリーが完成するという感じ。

近未来的な要素やアクション(?)など、桜井亜美作品の中では、かなり異色だけど、【女子高校生作家】ではなく、【作家:桜井亜美】の新しい魅力や可能性が詰った作品だと思う。

幻冬舎のHPに連載されている「桜井亜美通信」に、岩井俊二監督の勧めで映画を撮る計画がある‥ということが書いてあったけど、この「MADE IN HEAVEN」を映画で観てみたいな。
初めて「鈴木 いづみ」という人の本を読みました。

彼女の存在を知ったのは、江国香織さんがエッセイがきっかけ。そのエッセイの中では、「いづみ語録」という著作が取り上げられていたんだけれど、今回、私が読んだのは、「タッチ」。

なぜ、「いづみ語録」ではないのか‥
それは、表紙を飾る彼女の写真があまりにも鮮烈過ぎるから。
『’70年代のサイケデリック・クイーン』と称される彼女のポートレートは、あまりにもアナーキーでエロティック。(ちなみに、撮影は荒木経惟氏)いづみ初心者には、ちょっとハードルが高いってことで、この「タッチ」を選びました。といっても、これも表紙の裏側はショッキングピンク!で、なかなかにエロいんですけどね。

で、初・鈴木いづみの感想ですが、かなり魅力的ではあるものの、微妙に苦手かも。う〜ん‥『女』としてのエネルギーが凄すぎるというか何と言うか‥

話は変わるけど、鈴木いづみの学生時代の写真がどっかのサイトに出てたけど、本の表紙の彼女とはもう全くの別人!
やっぱり顔は自分で創るもんですね。
今日はエレカシのSHIBUYA-AX、EBISU LIQUIDのチケット発売日。チケぴに並んで買おうと思ってたけど、例のごとく計画倒れで、電話&ネットでチャレンジすることに。
と、何故か一発で電話が通じちゃいました。もうビックリ。無事に両方のチケットが取れちゃったよん♪ EBISU LIQUIDの方は、アッという間にSOLD OUTになったみたいなので、本当にラッキー。余分にチケット取ってヤフオクで売れば良かった‥とも思うけど、まぁ、エレカシですからね。違法行為は慎みますよ。

で、今日ですが、もうすぐ休みも終わりなので、溜まっていた本を売りにBOOK OFFへ。殆どがBOOK OFFで100円で買った本だったんだけど、1冊平均90円弱で買い取って貰いました。大丈夫か?BOOK OFF!どうやって儲けてんだろ。
あまりにも心が痛むで、帰りに2冊購入。といっても、また、1冊100円の本ですが‥

今日、読んだのは、そのうちの1冊−沢木耕太郎の「無名」。沢木耕太郎といえば「深夜特急」で有名な作家ですが、この作品は、自身の父親の死に関する記録です。
まず、惹かれたのが、帯にある「無名の生、無名の死−その静けさと美しさ」というフレーズ。日本の年間死亡者数は、約97万人。1日当たり2600〜2700人にも人が亡くなっている計算になります。(凄いっ!)
当然、そのうちの大半は、無名の人。でも、それぞれの死にまつわる家族や友人の思いがある訳ですよね。

沢木氏と父親は、不仲という訳ではないけれど、微妙な距離感のある関係だったようです。父親が入院したという知らせを受けて沢木氏が思ったのは、「自分は父親のことを知らない」という事。
若い頃はどんな生活をしていたのか、どんな想いを持っていたのか。父親からこうした話を聞かないままに、永遠の別れを迎えてしまうのでは‥という焦りを感じたというのですが、これは、私にとっても、かなり、ドキリとさせられる話です。
私も、父親のことを殆ど知らない(理解していない)かも‥

結果的に、沢木氏も、父親にこうした話を尋ねることなく、亡くなってしまうのだけれど、父親の書き溜めた句を辿ることが、その人柄や想いを知る手がかりになったらしい。

私の父親にも、彼なりの世界というのがあるんだろうな。
村上春樹氏の2年ぶりの長編、しかも、作家活動25周年という記念すべき新作です。

う〜ん‥

この作品は、長年の村上春樹ファンとしては、どう解釈すれば良いものか、かなり悩みます。
歌舞伎町、デニーズ、中国人のホテトル、キレる男‥
これまでの村上作品にはないモチーフですね。いや、ある意味では村上作品っぽいんだけど、何かが違う。

「アンダーグラウンド」後の村上春樹氏がどこに行くのかは、かなり興味のあるところだけれど(「海辺のカフカ」は「アンダーグラウンド」の後か‥)、ちょっと意外ですね。

もう一度、読み直してから、改めて感想を書くことにします。
女子高校生作家シリーズ第2弾は、桜井亜美さん。
もう、今は、女子高校生じゃないと思うけど、デビュー当時は、すごいブームを巻き起こした作家ですよね。
顔を公表しないことも話題で、「実はオッサンが書いてるんじゃないのか」というウワサもあったような‥

その頃、とっくに高校生じゃなかった私にとっては、特に興味がない作家だったんだけど、パラパラと立ち読みした作品(タイトルは忘れた)の冒頭部分に、「彼の笑顔は、エレカシのボーカルにちょっと似ている」みたいな表記を見つけたことで、一気に好感度アップ!!! 蜷川実花さんの写真も魅力的で、何作か立続けに読んだけど、最近は、ご無沙汰でした。

「MADE IN HEAVEN―Kazemichi」は、「MADE IN HEAVEN―Juri」というもう1つの作品と対になっていて、同じストーリーを男性の視点(Kazemichi)、女性の視点(Juri)それぞれから描いたもの。
同じような手法の作品としては、江國香織・辻仁成の競作『冷静と情熱のあいだ』が有名ですね。

で、今回、私が読んだのは、「MADE IN HEAVEN―Kazemichi」の方。
この作品が発表されたのは2001年。桜井亜美さんのデビューが1996年だと思うので、5年目の意欲作ということなのかな‥ちょっと異色の作品。
桜井亜美の作品は、そこに描かれるSEXや援交といったにばかりに注目が集まってしまったけれど、本当は、かなり上質な恋愛小説だと思う。
このMADE IN HEAVENは、人工心臓で再生された主人公という奇異な設定をとったことで、彼女の恋愛小説家としての本質が際立って魅力的に感じられた1冊。
ストーリー展開には、やや説明不充分なところもあるけれど、もう1冊の「MADE IN HEAVEN―Juri」を読めば完成するのかな? 早めにこれも読んでみようっと。

‥ということで、突然の女子高校生作家シリーズでしたが、イマドキの女子高生風ではない綿谷・島本の方が、イマドキの女子高生風な金原・桜井よりも、その冷めた感情の恐ろしさを感じてしまうのが不思議です。
突然、意味もなく、女子高校生作家シリーズです。
第1弾は、綿谷りさ・金原ひとみよりも、先に、芥川賞候補としてスポットライトを浴びていた島本理生の「リトル・バイ・リトル」。

「女子高校生作家」らしからぬ、シンプルな装丁はなかなかセンスが良いですね。でも、これは編集者の趣味かな。

で、内容は‥
母親と年の離れた妹と3人で暮らす主人公(フリーター)と、キックボクシング練習生の男の子との恋愛を軸にストーリーが進んでいくわけですが、う〜ん、綿谷りささんの「蹴りたい背中」もそうだけど、登場人物の感情に起伏がないというか、なんというか‥とにかく、妙に淡々としているのが気になります。
飼っているモルモットが死んだり、お習字の先生の奥さんが亡くなったりと、結構、「死」が描かれている訳けれど、すごく客観的だし、あえて「死」を描く必要があるのかな‥と、ちょっと疑問。

私自身、自他共に認める「感情の起伏に欠けるオンナ」な訳ですが、小説にもそれを求めるかというと、ちょっと違う。
日常風景を淡々と描くという手法は、吉本ばなな(←元祖・女子高校生作家‥女子大生だったかな?)にも共通しているけど、吉本ばななの登場人物は、その静かな感情の底に、暖かい気持ちや感情の揺れが見え隠れしていたけど、綿谷さん・島本さんの作品の登場人物(特に、主人公)には、それが感じられない。

吉本ばななの「キッチン」には、カツどんを彼に食べさせようと夜中にタクシーを飛ばすという名シーンがあるけれど、多分、「リトル・バイ・リトル」の主人公は、そんなことしないだろうなぁ‥ そもそも、この主人公が、キックボクシングをやっている男の子のことを本当に好きなのかも疑問だし。

でも、これって、私が大人になっちゃって、今の彼女たちの気
持ちに同化できないってことなのかな。う〜ん‥

と、ちょっと微妙な感想になちゃいましたが、綿谷さん・金原さんよりも、島本さんの文章の方が好き。凄く上手い書き手ですよね。
彼女が5年後、もしくは10年後に、どんな作品を書いているのか、凄く興味があります。(まだ、だいぶ先だけどね)
昨年の直木賞受賞作品ですね。
といっても、昨年は芥川賞ばかりに注目が集まってましたが‥

江國さんの作品は、所謂「恋愛小説」に分類されるのだろけど、正直言って、男と女がどうしたこうしたというストーリーではなく、その感情描写。
しかも、恋する気持ちではなく、内省的な感情の描き方が秀逸。
気持ちの奥に潜むダークな部分まで、美しい文章でさらりと描いてしまうところが凄い。

この作品が直木賞じゃなくても良かったのでは‥と思うけれど、タイトルの妙と、装丁の美しさを考えれば、受賞作品に相応しいかも。
食べることとセックスは、やはり密接な関係があると思う。
いくらカッコよくて、頭のキレる男でも、食事の仕方が汚ないと、「本当は、雑でダラシナイ男なんだな‥」と一気に覚めてしまう。
逆に、食のセンスが良かったり(雑誌の受け売りとかじゃなく)、まして料理が上手かったりすると、急に魅力は倍増し、食事をする指の動きさえもエロティックに見えてくる。

元々は脚本家として有名な人らしいけど、私が、筒井ともみの存在を知ったのは、江国香織が何かの雑誌に書いていた書評がきっかけ。
そこで紹介されていたのも、「舌の記憶」という「食」に関するエッセイ集だった。(しかも、スイッチパブリッシングの出版!)
今年になって発表された「食べる女」は、そのタイトルの上手さとカバーイラストのインパクトからか、かなりの好セールスとなっているらしい。

女性を主人公にした幾つかのラブストーリーが詰った短編集だが、その恋のスタイルと食のメニューが絶妙にマッチしているのが面白い。やっぱり、食欲と性欲はどこかでつながっているのかな。
芥川賞作家より直木賞作家は好き‥とか書いたけど、この吉田修一さんは芥川賞作家ですね。
最近‥というか、ここ数年、芥川賞って芥川賞らしくなくなってるよね。芥川龍之介はどう思ってるのかしらん?

今回の月9は、吉田修一さんの「東京湾景」が原作らしいけど、都会に住む普通の人たちの普通の日常と普通の悩み(?)を淡々と描くのが上手い作家ですよね。

とは言いつつも、私にとっては、「この本は絶対に読み返したくなるなぁ」という存在ではないんだよね。この「日曜日たち」も、芥川賞受賞作の「パレード」も。

なんか、あまりに登場人物がそっけないっていうのかなぁ‥
う〜ん‥「現代社会の若者をリアルに描くとこうなんだよ」ということかもしれないけど、もっと体温が感じれる小説の方が好みです。
去年は、10代コンビの芥川賞受賞に注目が集まり、ちょっと影が薄くなった感じだったけど、江國香織と京極夏彦の両氏が直木賞を受賞したのは、私にとってはかなり喜ばしい出来事でした。
まぁ、いつも芥川賞よりも、直木賞受賞作家の方が好みなんですけどね。

江國香織好きというと、なんか「OLの典型」みたいでイヤなんだけど、単なる恋愛モノ作家ということでなく、独特の感覚と卓越した文章センスが江國さんの魅力。

ホテルカクタスは、都会に住む男女の恋愛‥ではなく、ホテルカクタスというアパートに暮らすきゅうりと数字の2と帽子の物語。3人というか3者の関係がショートストーリーで綴られています。

本当に「きゅうり」の話なのか、「きゅうり」というニックネームの人間の話なのか‥
読み方は色々だけど、全く性格の異なる3人の関係が江國流の暖かく静かに描かれていて、自分もホテルカクタスの一員になったような親近感を覚えます。
そして、この本をより魅力あるものにしているのが、佐々木敦子さんの絵。
あれ?文庫版と単行本は絵が違うのね。こんど文庫も見てみようっと♪
仕事柄、色々なブランド論にも目を通しているけど、
「所詮、学者の考えることって机上の空論だよね」
‥というのが正直な気持ち。

そんな中、妙に納得させられてしまうのが、今をときめくクリエーター集団「タグボート」の岡&吉田両氏の対談形式で、話が展開していく『ブランド』と『ブランド2』。

「誰がブランドを殺すのか」という帯もイイし、
装丁も「これで売れない訳ないじゃん」というくらいに見事!!!
ビジネス書コーナーにズラリと並ぶ「ブランド本」が、一気に色褪せて見えますよ。
何たって、数々の「売れるブランド」を作り上げてきたという<事実>に裏づけされた話ですからね。

まぁ、世の中一般がどうであろうと、自分がイイと思えば、それが自分に価値あるブランドだし、「とにかく俺は、こんなブランドを創るんだぁ!」という作り手の思い込みがブランドを創るってことだよね。

ブランド=意思 ってことかな。
何となく、モヤモヤ気分‥そんな時は、やっぱりマンガですよ。
‥ということで、またもやBOOK OFFの100円コーナーに。

桜沢エリカのマンガは、とにかく絵がオシャレでいいよね♪
最近の大人の恋愛モノは、どれも似たようなストーリーで、ちょっと退屈だったけど、これは、高校生の女のコが主役。

美人でおしゃれ、年下の男の子にもモテモテのファッション評論家(?)のママと豪華マンションで2人暮らし。
時々登場するネイティブアメリカン好きのパパは、原宿あたりでショップ経営。
‥という、夢のような設定は、まさに少女マンガの王道!!!

いやっっ
でも、本当にこういう生活している人達っているんだよね。
という事に、最近、気づいたんだけど。(‥と、また落ち込み)
今日‥じゃなくて、昨日、エレカシのリハを聞きつつ、日比谷図書館でつらつらと読みました。
川上弘美さんの作品を読んだのは「蛇を踏む」が最初だけど、その時は、全然イイと想わなかったですね、正直。
ちょっとワザとらしく難解な気がして‥

「センセイの鞄」が話題になったので、興味半分に再チャレンジした訳ですが、この作品で、すっかり川上ワールドにハマリました。
この作品については、賛否両論あるようですが、私的には、かなりの名作だと思います。ツキコさんと先生、居酒屋で出会う人々。静かな小説だけど、暖かく深い。

川上さん自身ののルックスもこれまたイイですね。
どこか昭和を感じさせる懐かしさと妖しさが魅力的。
白磁の徳利と小ぶりのお猪口で日本酒を‥という姿が、とてつもなく似合いそう。

「いとしい」は、結構、初期の作品だと思いますが、2人の姉妹の不思議な恋の話。露骨な描写はあるわけではないけれど、そこはかとなくエロティックなムードが漂う川上ワールドの本領発揮!という1冊です。
昨日は渋谷駅で駅員が撃たれ、今日は田園調布駅で乗客が刺された。安全と水はタダ!というのは、もはや昔話なのね。はぁ‥

山口智子がブラウン管の表舞台から姿を消して久しい。
でも、専業主婦の座に納まり「伝説」と化した山口百恵とは違って、彼女は今も「進化」を感じさせる不思議な存在だと思う。

「手紙の行方」は、CSで放送された彼女のドキュメンタリー番組制作中の旅の記録。
『発行:ロッキンオン社』という意外性に加え、装丁の美しさ(撮影も山口智子本人)に魅かれて買ってみた(‥と言っても、BOOK OFFで100円で)訳だけど、大正解。本当に買って良かったぁ♪

彼女と一緒に、自分も旅をしているような錯覚に襲われる心地良さ。
変な言い方だけど、あまり読み手を意識していない(商業的でない?)飾りのない文章だからこそ、彼女の見ている風景や感情が、素直にサラリと伝わってくるのでは‥

山口智子好きじゃなくても、間違いなく楽しめます。

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